九州取材旅 2017.12/日本一周の旅23 北九州・小倉編

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2017年12月28日。

今年も年末年始の取材旅が始まった。この時期の取材旅は今回で7年連続、もはや我家では「恒例」となっている。行先はそのうちの5度が九州。そして、今年もまた九州…(笑)。

ただ、これまではカーネル本誌の取材がほとんどだったが、今回は2015年から続けてきた「一筆書きの日本一周」の「九州編」を完結させることが目的だ。ご承知の方も多いと思うが、「日本一周・車中泊コースガイド」は、既に本州日本海ルート・本州太平洋ルート、そして北海道編が出版されており、来年に四国・九州編が発売されると、4部作すべてが出揃うことになる。

さて。ここ数年は大阪南港を夜出港し、翌朝に到着できるフェリーを利用するようにしている。たいていは別府と鹿児島県の志布志(しぶし)に港をもつ、「さんふらわ」に乗船するのだが、今年は「福岡」から旅を始める必要があったため、門司に入港できる「名門太平洋フェリー」を選択した。

千里にある我家から大阪南港までは、新御堂筋で南下すれば20キロ足らずの距離しかなく、空いていれば40分ほどで到着できる。だが、夕方に到着しようとすれば渋滞は必至で、時間が全く読めなくなる。

昨年はそれで2時間近くを要し、まさにギリギリの乗船となったため、今年はその教訓を生かし、3時間の余裕に加えて阪神高速道路によるアクセスを試みた。おかげで5時過ぎには南港に無事到着。いやいや、そこまでスムーズでなくても(笑)。

明らかに早すぎると思えたのだが、
このあと、港で予想もしない事態が起こる!

窓口で乗船手続きを始めた矢先、スタッフから「お客様、この予約は新門司発の便になってますよ」と云われ、唖然!!

なんとインターネット予約の際に入力ミスをしていたのだ。もし、今夜の門司行きに空室がなければ、このまま踵を返して陸路で福岡まで走らなければならないだけでなく、キャンセル料も返金されない。

担当者は、しばらくパソコンの画面を眺めた末に席を立ち、なかなか戻ってこなかった。ちょっとやばいな、これは。もし空室があれば、こんなに時間がかからないのでは… 実に嫌な予感が漂ってきた。

しかし、ここで筆者の「強運」が炸裂。なんと直前に「1等客室のキャンセル」が出ており、運よくそれが筆者にまわってきた。

優しい担当者はそう説明してくれたのだが、もしかしたら気の毒に思った彼が、「いざという時用の部屋」を上司に相談して使わせてくれたのかもしれない。もちろん、フェリーにもそんな部屋があるという確証はないのだが(笑)。

いずれにしても、バカほど早く港に着いたことが、思いもよらぬところで役に立ったのだから面白い。しかも、この日は出港の2時間近く前から乗船が認められ、6時過ぎには上の「お部屋」で団欒となった。

ちなみに、名門太平洋フェリーの船は「テーブル席」がここしかなく、持ち込みの食事を食べたり、コーヒーやお酒をゆっくり飲める場所が限られている。この船に乗るなら個室がお勧めだ。

一夜明けて到着した門司は曇天だった。当初は、めかり公園から関門海峡の撮影をして、門司名物の「焼きカレー」を食べるつもりだったが、いずれも既に画像は持っているので、天気に左右されない小倉城に向かった。

小倉城は、関ヶ原の戦いで功を挙げた細川忠興(ほそかわただおき)が築城した江戸時代初期の名城だ。細川忠興といえば、熱心なクリスチャンで非業の死を遂げた「ガラシャ」の夫で知られるわけだが、その「ガラシャ」は「3日天下」となった明智光秀の娘。また二人の三男で細川家・二代目当主となる細川忠利は、剣豪・宮本武蔵を客分に招いた名君、さらに小池百合子らとともに「日本新党」を立ち上げた、第79代内閣総理大臣・細川護熙(もりひろ)はその子孫という、なかなかの名家である。

どちらかといえば、家族のほうが目立っているふしもあるようだが、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康に仕え、最後は見事に40万石の大名にまでのし上がった「処世術」は見逃せない。忠興は「人と情勢を見る目」に優れた武将だった。

ただ、細川家は小倉城の築城から約30年後に熊本城に転封、以降この城は幕末まで小笠原家の居城となる。

現在の小倉城の天守は、筆者が生まれた1959年に復元されたものだが、中は平成2年にリニューアルされ、なかなかモダンな博物館になっている。350円でこの内容というのは、筆者が知る「お城博物館」の中でも、指折りのお値打ちだと思う。

小倉城の次に訪ねたのは旦過(たんが)市場。いささか使い古された感もするキャッチフレーズではあるが、「北九州市民の台所」と紹介されているアーケードの市場で、京都の錦市場や金沢の近江町市場とよく似た「昭和の匂い」がムンムンしている。

有名なのはこの「大學堂」のどんぶり飯。わかりやすく云えば、釧路・和商市場の「勝手丼」と同じシステムのようだ。ただ筆者は「この手の商法」をこれまで嫌ほどみてきたため、今は全く興味を感じない。そんなに素晴らしければ、観光客よりも真っ先に地元の若者が並んでいる!(笑)。

ここには、もっと面白いものが他にある。筆者が手に入れた「小倉かまぼこ店」のカナッペもそのひとつ。おじさんが今まさに取ろうとしている商品だ。

右の丸い方がそのカナッペだが、従来のカナッペとはイメージが違い、様々な食感が混ざった練物を揚げてある。ただ「一口料理」としてみれば、確かにそうだ(笑)。とはいえ、140円でこれだけお酒に合う「料理」はそうそうあるまい。さすがに地元のブロガーは、いい線をついてくる(笑)。ちなみに左はアナゴの「みそぬか炊き」。こちらも名物らしいが、インパクトでは断然カナッペのほうが上だった。

もちろんこれらは今宵の晩餐の「余興」。筆者がわざわざ旦過市場に足を運んだ「本命」は別にある。それはネットでは紹介されていなかったのだが、地理を考えれば誰でも気がつくに違いない。

下関からほど近い北九州であれば、「ふく」も安く買えるのでは…

結論は筆者の見込み通りで、てっさ2人前1200円、とらふぐ・みがき2人前2800円、合わせて4000円という「美味しい値段」で、この日のWizは「ずぼらや」になった(笑)。

この手の市場は狙いを決めて一本釣りしなければ、疲れるだけ。結局は地道な下調べが結果につながる。我慢強く検索を繰り返し、はるばるこのサイトにきてくれた貴方だけに教えよう。旦過市場で格安のふぐが買える店はココだ。

まあ、かなりローカルな場所にある旦過市場まで足を運ぼうという旅行者は、そうそういないと思うし、キャンピングカーでなければさすがに車内で「てっちり」は食べないとは思うけど(笑)。

最後に、下関の唐戸市場はすでに2017年の「活きいき馬関街」を終了しており、名物の寿司や海鮮丼が食べられないためパスをした。それでもフグは買えると思うが、2人前という単位があるかどうかはわからない。

長くなったので、今回はここまで。

次回はこの次に足を運んだ、世界遺産宗像・沖ノ島の関連遺産群について記そう。

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