銚子 千葉県 2016/日本一周の旅16

天気予報通り小雨がぱらつく中、覚悟を決めて午前9時前に道の駅「風和里しばやま」を後にした。

向かったのは九十九里浜に近い道の駅「オライはすぬま」。この日は銚子まで出たいと思っていたのだが、現時点で天候回復は期待できず、とりあえず残る2つの道の駅を取材し、午後からの行先はそれが終わった時点で考えることにした。

九十九里浜

写真は2012年に撮影した九十九里浜。その名にたがわぬロングビーチだが、同じ太平洋側の湘南海岸は砂が黒く、熊野灘は砂利浜だ。クルマで浜辺こそ走れないが、九十九里浜は能登半島の千里浜なぎさドライブウェイを彷彿させる景観である。

オライはすぬま

道の駅「オライはすぬま」。車中泊をするなら道の駅「風和里しばやま」よりもこちらのほうが良いことは分かっていたが、昨日は夕方から風が強くなり、海に近い「オライはすぬま」を避けて内陸部の車中泊地を選択した。

強風時の車中泊は、クルマが揺れるうえに、何が飛んでくるかわからない。

ゴミ箱

「風和里しばやま」は可もなく不可もないところだが、一般ゴミ用の大きなゴミ箱が置かれているのはありがたい。「オライはすぬま」でも可燃ゴミを引き取ってくれる。房総半島では、既にほとんどの道の駅にゴミ箱が設置されていた。

それは、車中泊をするしないにかかわらず、商業施設である以上「置いてあるのが当たり前」という利用者の認識が、都会に近い地域では浸透している証拠にほかならない。あいも変わらず、「おかみ気分」が蔓延したままの地方でも、やがて道の駅のゴミ箱設置率が100%になる日はそう遠くはないだろう。

さらに民泊の規制緩和でインバウンドが進行すれば、騒がず放っておいてもそうなるに違いない。今後は車中泊の旅人よりも、外国人の意見の方が遥かにまかり通る時代になるのだろう(笑)。

おこわ

こちらは「オライはすぬま」で見つけた、赤飯とおこわの「ハーフ・ハーフ」。おこわは安くて腹持ちのするクルマ旅向きの「飯」で、さしてグルメにこだわらない人にはお勧めだ。野菜直売所のある道の駅に行けば、大抵このくらいの値段で手に入る。

道の駅季楽里あさひ

11時を過ぎても天候に変化は見られないが、そのまま道の駅「季楽里あさひ」へ駒を進めた。ここは九十九里浜の北端に近い旭市に、2015年10月にオープンしたばかりの新しい施設だ。銚子にも近く、今後車中泊の旅人への認知が進めば、間違いなく人気のスポットになるだろう。

マップ

近くにはパークゴルフ場もあるようだ。

魚

直売所には、野菜だけでなく肉も鮮魚も並んでおり、地方のAコープよりもスーパーらしいかも(笑)。

久六

道の駅からクルマに戻る頃になって、こころなしか空が明るくなってきたような気がした。そこで予定通り銚子まで駒を進めることにする。

景色がダメでも、銚子にはグルメがある。ということで、うまい魚が食えることで有名な和食処「久六」の暖簾をくぐった。ここは銚子の特産品に挙げられる「生マグロ」と「つりきんめ」の専門店だ。

生マグロ定食

筆者が選んだのは生マグロ。キンメはこれから向かう伊豆半島の主役なので、バッティングを避けたこともあるが、実は生マグロが食べられる地域は全国でも限られている。

生マグロ

ちなみに生マグロというのは「刺身」のことではなく、一度も冷凍していないマグロを意味する。青森県の大間は「別格」だが、筆者は和歌山県の勝浦港でも食べたことがある。

ただ… 同時に食べ比べない限り、凡人には冷凍物との味の違いはよくわからないように思う。筆者にわかるのは、トロと赤身の差くらいで(笑)、もしかすると「宣伝文句」に乗せられているのかもしれない。

それはさておき、久六の「おかみさん」の応対はすこぶる丁寧で、銚子の観光パンフレットと温泉割引券までいただき、店を出たのだが、引戸の外には「思わぬ光景」が待っていた。

快晴

ネットの天気予報ではわかりにくいのだが、実は今朝のテレビで見た予報では、午後からいったん房総半島上空の雲が切れる間合いがあった。

ゆえにかすかな望みを抱いてはいたが、ここまでクリアな青空が現れるとは! 昨日に続きアマテラス様に感謝・感謝。そして、モタモタしている場合ではない。

屏風ヶ浦

筆者が銚子でいちばん撮りたいと思っていたのは、「屏風ヶ浦」と名付けられたこの海食崖だ。

海食断崖

英国のドーバー海峡のホワイトクリフになぞらえ、『東洋のドーバー』とも呼ばれており、ドラマやCMあるいは映画などのロケ地にも使われている。

ウインドサーフィン

また2016年の3月に、国の名勝及び天然記念物に指定されたばかりという点からも、まさに「旬」のスポットといえるだろう。確かにちょっと日本離れした光景だった。

奇跡の青空は1時間ほどで消え、再び空は灰色の雲に覆われてきたが、最大の目的を果たした筆者は、伊豆半島へ向かう道中で、寄り道して「取材に花を添える」ことにした。

茂原公園

昨日も書いたが、せっかく桜の咲く時期に来ながら、南房総では開花のタイミングが合わず、春らしい写真が撮れずにいた。そこで「日本さくら名所100選」に名を連ねる茂原公園に立ち寄った。

茂原公園2

ここは無料駐車場にトイレがあり、車中泊ができる。しかもベストポジションにクルマが置けたので、夜桜を撮影したら、そのまま泊まろうと考えていた。

夜桜

だが、撮影を終えて駐車場に戻ると、数台のクルマに乗る若者たちが、トイレの前でたむろをはじめていた。

夜桜見物となると、飲んで騒ぐかもしれない…
そう感じた筆者は、車中泊をやめて近くの道の駅に移動することに決めた。強風と同じく、リスク回避は車中泊旅の鉄則だ。

ちなみに茂原公園から一番近いのは、道の駅「ながら」だが、ここはやっているのかどうかさえわからないところであることを知っていた筆者は、迷わず道の駅「あずの里いちはら」を目指した。道の駅といえども、行ってみなければわからないとことは少なくない。

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