旅と車中泊の安全対策

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車中泊の最中に、天災と人災から身を守るための知恵と知識

東日本大震災以降…

日本は天災というものを常日頃、意識しなければならない時代に入った。

ゆえに「車中泊の安全対策」と聞くと、新潟県中越地震や熊本地震で報道されたように、「被災時の仮住まい」を前提にした話をイメージする人がいるかもしれないが、ここでの話はそれとは別だ。

我々は趣味やレジャーを楽しむ際の宿泊手段として「車中泊」を選択しており、必要な安全対策とは「その最中に遭遇する身の危険」に対してである。

一時期、余震が怖くて避難所で車中泊生活を余儀なくしていた人たちが、エコノークラス症候群を発症して話題になったが、筆者はこれまで「旅やアウトドアで車中泊をしている人」が、現場でそうなったという話は聞いたことがない。

とはいえ、旅行中に「車上生活」をおくる羽目になることがあってはいけないので、それについても下の記事にまとめておいた。興味があれば、最後に目を通していただきたい。

車中泊時の「エコノミークラス症候群」対策

 

さて、本論に進もう。

車中泊時の安全対策の柱は「暑さ」と「寒さ」になる。

それについては別記事で詳しくまとめているわけだが、その前に考えたいのが「リスク回避」。スキーやサーフィンを趣味にする人にとって、大雪や台風時の車中泊は「ハイリスク・ハイリターン」かもしれないが、普通はそういう日の車中泊は避けるだろう(笑)。ベタな話だが、「危ない橋」は渡らないのが鉄則だ。

【天災回避の秘訣】

■危険と思えば、出かけない。

台風や大雨、大雪警報などが発令されている地域や、これから発令されそうな地域には行かないのが最善策。

■天気予報とニュースを定期的にチェックする。

河川敷や港湾付近で車中泊をする時は、夕方に一度天気予報とニュースを確認しよう。ゲリラ豪雨や異国での地震から来る津波は、それ以外に知る術がない。

■不安な時は、高速道路のサービスエリアで車中泊をする。

設備が整っているのは、道の駅よりもく24時間営業しているサービスエリアだ。トイレはもちろん、レストラン・売店には食料が豊富にあり、救援ヘリも着陸できる。

【被災時への備え】

■車中泊をする前に燃料は半分以上にしておく。

「これはやばい!」と気づいても、動けなければどうしようもない。地方では夜間・休日に店を閉めるガソリンスタンドが今でもたくさんある。

■最低でもペットボトル1本分の飲料水を確保しておく。

食べ物もあるに越したことはないが、欲を言えばキリがない。収納に余裕がなければ、チョコレートやキャンディーなどを持参しておこう。

■ガムテープやロープなどのリペアグッズを用意しておく。

強風などでクルマが破損した際に、応急処置ができるものを用意しておくと安心。特に汎用性の高い、布製またはビニール製のガムテープが重宝する。

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もうひとつの警戒すべきもの… それは「人災」。

「人災」は、する方も悪いが、されるほうにも非があると言われないようにすることが大事だ。

それは「犯罪者の視点」で考えればよくわかる。

筆者が短時間で効率よく窃盗を行いたいなら、人気の少ない場所で車中泊をしている弱くてお金を持っていそうな人をターゲットにする。つまりそれなりのクルマに乗る長期旅行中の老夫婦は、まさにうってつけの存在だ。しかも車外から寝ていることが分かれば、「渡りに船」ではないだろうか…

そう考えると、安全対策の第一は、窓を覆って車外が中から見えないようにすることになる。

写真のマルチシェードは少々高いが、プライバシーを守るだけでなく、防寒の役割を果たしてくれる便利なツールだ。さらに不安なら、飼っていなくても「ペット同伴」のようなマークを、車外からよく見えるようにつけるといいかもしれない。

【人災回避の秘訣】

■初めての車中泊予定地は、明るいうちに「下見」する。

真新しいサークリングのタイヤ痕や、灰皿から溢れかえった吸い殻、あるいはトイレなどに置き捨てられたゴミ袋などがある施設は、夜間に若者たちが集まる場所である可能性が高い。

■孤立しない環境を選ぶ。

どんな相手にも喧嘩で負けない自信がある人は別だが、そうでなければオートキャンプ場か道の駅やSAなど、利用者の多い施設を選ぶのが原則だ。

■言いがかりには、施設のスタッフに対応してもらう。

言いがかりをつけられても相手にならず、車内から携帯電話で施設か警察に通報する。「迷惑行為」に対処するのは、立派な施設の仕事である。

なお、状況はスマホやデジカメの「録画機能」で撮影するといい。音声だけでもいざという時には証拠になる。

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