車中泊デビュー 「3つのシナリオと留意点」

これから車中泊を始めようとする人には、3つのシナリオが用意されている。その中で一番多いのは、現在乗っているクルマを使って車中泊をスタートさせる道を選ぶ人だろう。

高望みさえしなければ基本的にはノープロブレムだが、車中泊には「乗り心地の良いクルマほど、寝心地は悪い」という法則がある(笑)。

理由はいたって簡単。8人乗りのミニバンでも、大半の車種は走行時の乗り心地を意識し、多かれ少なかれ人の体が左右にぶれないよう、ホールド性を高めたシートになっている。

そのためフルフラットにしても凸凹が大きく、まず快適に眠るのは難しい。逆に寝心地の良いキャンピングカーのシートは、車酔いしやすいという難点を抱えている。

とはいえ… それは人数や体型などによっても違うものなので、まずは試しにやってみることだ。その際には遠出をせず、近所の道の駅に行くといい。また新たにマットなどは用意せず、家にあるもので対応しよう。「こりゃ駄目だ」となっても、すぐに家に帰れることが大切だ。まず、大半はそうなるに違いない(笑)。

2つめのシナリオは、車中泊を始めるために新たなクルマを買う道だ。多くは日常生活にも使える普通車を選択すると思うが、排気量に関わらず上記の内容を踏まえるならば、かつてのホンダのフリード・スパイクのように、最初から完全なフラットになる車種を選ぶほうがいい。

なぜなら、未改造車でもっとも難しいのは、こういう床面を簡単に作ることなのだ。既にそれをクリアしているこのクルマなら、後は背中や腰が痛くならないよう、携帯性の良いマットを敷くだけで、買ったその日から車中泊ができる。

最後のシナリオは、キャンピングカーやトラベルカーを買うこと。結論としてはそれが最良だが、新車の場合は500万円近い出費になるため、衝動買いだけは避けたい。特に「欲しい!」という気持ちになっている時は、キャンピングカーショーに行くと、どれを見ても自分に合うクルマだと思えてくる。それは、空腹時にスーパーに行くのと同じようなものだろう(笑)。

良い買物をする秘訣は、自分はどういう使い方がしたいのかを、もう一度客観的に考える時間を持つことだ。

特にハイエースのバンコンに乗る人の多くは、結局ギャレーを使っていない。それなら8ナンバーにこだわることはなく、写真のようにシンプルなトラベルカーを選択したほうが、コストも安く収まり、車内を広く使うこともできる。

なお、ハイエースをベース車両に選んでおくと、FFヒーターやソーラー発電・サブバッテリーシステムなどが「後付け」しやすい。それは適合パーツと取り付けのノウハウが多くの業者に知れ渡っているからだ。

最後に…
中には出回っていない車種を欲しがる人もいるだろうが、まず前例のないクルマのカスタマイズは難しい。また車検業者への指導は年々強化されており、法令をクリアできないセルフ改造車は、今や車検を受けることすら難しいのが現状だ。

その覚悟があるなら、誰も止めはしない。

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