キャンピングカーとトラベルカー(車中泊カー)

これまで日本では、慣習的にキャンピングカーといえば8ナンバー車とされてきた。それは「道路運送車両法」の中に、キャンピングカーに関する細かな規定があるからに他ならない。

リコルソ

しかし車中泊が定着し、最近はユーザーのニーズを反映した様々な改造車が登場してきた。実際にキャンピングカーショーでは、4ナンバーや3ナンバーのまま、ベッドとギャレーがついたモデルも数多く展示されている。

また4ナンバーか1ナンバーのバンタイプであれば、市販されているベッドキットを購入し、自分で取り付けることも可能だ。

さて。改めてウィキペディアを見ると、「本来キャンピングカーとは法律上の特種用途自動車である必要はなく、設備が必須かどうかは使用者の判断による」と書かれており、それには筆者もまったく同感だ。

ただし、ベット自体を自作して搭載するのは勧めない。今は車検が厳しく、それでは業者に受け付けてもらえない可能性が高いからだ。5ナンバーや3ナンバー車の場合は「なおさら」で、改造すればたぶん後悔することになるだろう。

スーパーGL

ここで熟考すべきは「車中泊」と「キャンプ」の違いだ結局は何をしようにも「車中泊をどう定義するか」という問題を避けて通ることはできない。 

車中泊

筆者が云う車中泊は、「クルマの中で寝るだけの行為」を指している。

キャンプとの境は、そこで調理をするかどうかだ。調理済みのパンやお弁当を食べるのは車中泊の範疇でいい。なぜなら、それは深夜バスの乗客や長距離トラックの運転手にも共通する行為だからだ。それを否定すれば、長年保たれてきた暗黙の均衡が崩壊し、ますます車中泊のマナーは混乱するに違いない。

ゆえにキャンピングカーとトラベルカー(車中泊カー)の違いも、この物差しで測れば明快になる。つまりギャレー(炊事設備)の有無がその分かれ目だ。

ファミリーワゴン

ベッドとダイネット装備までのクルマはトラベルカー(車中泊カー)と呼べばいい。キャンピングカーに比べれば遥かにローコストで作れ、今は未改造のミニバンで外食しながら温泉めぐりを楽しんでいるような人にとって、それは必要最低限の装備が揃った理想のクルマといえる。

屋根

またさらに快適性を求めたいなら、FFヒーターとソーラー発電&サブバッテリーシステム、またルーフンベント(換気扇)を後付けすることもできる。換気扇は外気を吸引すれば冷房がわりに使うことができるスグレモノだ。

バックドアキッチン

なおキッチン機能は、8ナンバー車のように車内で使えなくても、バックドアキッチンという方法で代用することができる。筆者はそういう機能を持つクルマは「キャンピングカー」に属すると考えている。それがウィキペディアに同感するという意味だ。

ただしバックドアキッチンでの調理は、「車内」ではなく「車外」になるため、現在はサービスエリアや道の駅では使えないと考えたほうがいい。

車内食

それでもダイネットがあれば、道の駅やサービスエリアで、写真のように調理を必要としない食事を楽しむことは十分できる。その点では未改造車との違いは想像以上に大きいはずだ。

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