ポップアップルーフの「使い心地」は?

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車中泊の世界では、もはや「伝説」とも呼ばれるマツダのボンゴ・フレンディー「オートフリートップ(AFT)」は、多くのファンに惜しまれながら、2005年の12月にその生産を終了した。

最後のクルマでさえ、製造後10年を経てしまった現在は、フレンディーに関わらず、ポップアップルーフを搭載しているクルマをナマで見ることが難しい時代である。

たまにフレンディーのAFTの中古車を見かけることもあるが、目を疑いたくなるプライスであることも珍しくない(笑)。筆者は15年間で2台乗り潰したが、いずれも14万キロを超えたところで、ミッション系のトラブルに見舞われた。

ホワイトハウス

そこで、まずはポップアップルーフを搭載した実車を見る方法から紹介しよう。それは東京・大阪ほか各地で開催されているキャンピングカー・ショーに出向くことだ。時期と場所にもよるが、ホワイトハウスのブースに行けば、ハイエースはもとよりミニバンベースのポップアップルーフ車を何台か見ることができるだろう。

オートフリートップ

さて。ここからは具体的な使い心地だが、まずフレンディーのオートフリートップは電動でかつ、屋根が上がる角度が際立って高い。それは居住空間の確保だけでなく、屋根に雪が積もってスプリングに負荷がかかることの防止にも一役買っていたようだ。

AFT

スペースはセミダブルベッド程度で、大人2名なら余裕、幼い子供なら3人で寝ることも可能だった。ただし床は板なので、筆者は純正オプションの薄いウレタンマットを使用していた。

網戸

ポッアップルーフの魅力は、そこで寝られることだけではない。写真のような広大な網戸が、外気を車内にふんだんに取り込んでくれるため、夏でも中は驚くほど涼しい。

まあ、ここまでは筆者が言わなくても分かるだろう。そこで、今度は経験者でなければ気づかないポイントを挙げよう。

食事

実は、フレンディーはAFT部分の「床」を跳ね上げることができる。そうすると圧巻のヘッドクリアランスが確保できるだけでなく、車内で立って着替えることができるのだ。

ピンと来ない人もいるだろうが、車内で普通に立って着替えができるというのは素晴らしいことだ。キャンピングカーとは違い、中は「お座敷」状態なので、膝への負担が大きい。

荷室

また運転席の上部は物が置けるよう「押入れ」状態になっているため、不要な荷物をそこに移動させると、下は丸々居住スペースとして使えるようになる。

キルティング

ちなみに冬は、写真のようなキルティングのインナーカーテンをAFTの壁に内から吊り下げることができるため、寒さをほとんど遮断できる。これも純正オプションとして用意されていたものだ。

オプション

ポップアップルーフ車の購入を検討する場合は、こういった付帯機能やオプションの有無をよく確認するほうがいい。ただ寝られて涼しいというのでは、晩秋から春までは使えない可能性もある。

今度はマイナスの要件について話そう。

まず、フレンディー最大の欠点は、床の中央に下への降り口があり、寝る時はそれを塞いで、その上に横たわる。そのため、、夜トイレに行きたくなったら隣で寝ている家族にも起きてもらわなければならなかった。

カビ

もうひとつはカビだ。夜中に雨に降られ、乾かないうちに屋根を閉めて走り、そのまま天日干しを忘れてしまうと、夏は内側にカビが生える。カビキラーで消すことはできるが、長い間塩素系の匂いが残る。

また道の駅やサービスエリアでは、わざわざ横にトラックが来て一晩中アイドリングをするなどの「嫌がらせ」を受けたことも一度や二度ではない。これは、ポップアップルーフ車を買うなら、覚悟しておいたほうがいい。耳栓を持参しておくと、役立つだろう(笑)。

ルーフテント

なお、同じように屋根で寝られる「ルーフテント」は、車外から出入りするため、キャンプ場以外での使用は防犯を考えると不安が残る。

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